ブランディングとは、ブランド価値を高めることですが、
ブランドとは何か?ブランドはどうやって高めていくかを
質問してみると、しどろもどろになって、
意外と答えられない人は多いです。
ブランドは、YouTuberさんに関係のないように思うかもしれないですが、
商品や会社だけではないです。
YouTuberさん自身(人)にもブランドがあります。
人である自分のブランドを高めることを、
セルフブランディングと言いますが、していますか?
YouTube業界も、人も増えているので、
セルフブランディングをしていかないと、
その他大勢の中に埋もれてしまいます。
ブランド価値を高めれば、あなたのYouTubeには、
多くの人が視聴にしに来るようになるし、
自分の商品やサービスに申し込んでもらいやすくなります。
YouTubeで稼いでいくには、セルフブランディングは不可欠なので、
本記事を参考に今すぐ高めることをしてください。
ブランドとは?
マーケティングの神様であり権威であるフィリップ・コトラーは、
ブランドとは、個別の売り手または売り手集団の財やサービスを識別させ、
競合する売り手の製品やサービスと区別するための
名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、
あるいはこれらの組み合わせと定義しています。
またブランド論の権威であり、ブランドの神様と呼ばれる
デービッド・アーカーは、
ブランドエクイティ(ブランドの持つ資産の集合体→
消費者に与える目には見えない価値を表したもの)を、
ブランドの名前やシンボルと結びついたブランドの資産(あるいは負債)の
集合であり、製品やサービスの価値を増大(あるいは減少)させるものとして
定義しました。
ブランディングに普段から関わっていないと
なかなか理解するのが難しいと思うので、
私流に噛み砕くと
ブランドとは、お客さんに、自分の商品やサービスを
他の商品やサービスと区別してもらって、
好きになってもらうことです。
そのための活動がブランディングで、
名前、言葉、ビジュアルによるデザインや記号、シンボルで表現して、
自分や商品を高めていくことをします。
ブランディングするとどうなる?
ブランディングすることによるメリットは、
5つあります。
価格競争しなくて済む
人が買い物をする時、一つの基準として、
価格を見て、安い、高いで判断し購入を検討することがありますが、
ブランディングをすれば、この価格を理由に
取捨選択をされなくなります。
つまり、会社や人や商品を信頼し、価値観があるものだと
ブランディングによってその人が思っていたのなら、
他社や他人の商品より優れていると思っているので、
比較する理由がなくなるからです。
価格で選ばれないのなら、安売りしなくていいし、
利益をしっかり確保していくことができます。
セールスが不要
ブランディングができていれば、信用、信頼されていてるので
売り込む必要がなくなります。
紹介するだけで売れるようになります。
なので、販売までの時間も短縮できるし、労力もかかりません。
広告などの販促やプロモーションも減らすことができます。
自分だけがメリットがあるだけでなく、お客さんも、
売り込みや説得を無理にされることがなくなるので、
ストレスがなく、お互いにとって幸せになれます。
ファンができる
ブランドの価値を高める=他の人と区別され、差別化されることになるので、
あなたや商品の魅力が高まります。
そうなると必然とファンが増えます。
ビジネスにおいてファンは、売上を作り安定化させてくれる存在になるので、
ブランディングをすることは、健全なことで、
生き残っていくには絶対にしないといけないことになります。
選ばれる
○○な人と認知されていたら、
一番に思い出されるようになります。
例えば、水のトラブルを解決してくれる会社クラシアンは、
CMでよく宣伝されていますが、
もし、トイレの水道管が急に破裂して水浸しになったら
あなたは、どうするでしょうか?
一刻も早く直さないと、被害がどんどん増えてしまいます。
自分で直せなくて業者さんが必要だと思った時に
クラシアンのCMを過去に見ていて、
売上・依頼件数No.1で24時間365日対応で
水のトラブルを早急に解決してくれる業者と認知されていたら、
思い出し、電話してみよう!とならないでしょうか?
ブランディングし、他の人や他の商品より優れていると認知されていれば、
思い出してもらえ、必要な時に頼ってもらえます。
箔がつく
箔がつくとは、より高い値打ちや評価がつく、
貫禄が増すことを言います。
箔がつけば、価格を上げることができるし、
評判も上がるので、たくさん売れるようになるし、
口コミも増えます。
貫禄が増せば、発信する内容を勝手に良い風に解釈されるので、
信頼、信用度も上がりやすくなります。
例えば、ミシュランガイド、3年連続の三つ星のお店。
と聞いたら、さぞかし、美味しい料理が提供される店なんだろうな
思いませんか?
これが箔です。
ブランディングとは、箔を付けることをしていき、
唯一無二の存在にしていくことに真価があります。
なぜ、人はブランドを求めるのか?
ブランドを盲目的に信じて求める人たちもいれば、
選択するのにリスクを避けたい理由でブランドを選ぶ人たちもいます。
つまり、ブランドには6つの信用があり、
利用者は、6つのリスクを避けたい訳です。
ブランドで人は、どんなリスクを回避できると思っているのかを
知りましょう。
そこにブランドに求められていることと、その力を知ることができます。
機能的リスク
購入した商品やサービスが、期待した機能を果たさないこと。
期待していことができなければ、人はガッカリします。
ブランドを作る側から言えば、失墜になります。
なので、機能的価値を高めながらも、
それを利用者に話す時に誇大広告はしないことが大切です。
怒りを買えば、逆に後で損することになります。
身体的リスク
購入した商品やサービスが、健康や身体に危害を加える。
科学的に間違っていることを効果があると勝手に解釈して教えていたり、
効果は出るけどハードすぎたりすれば、
いづれ、健康に支障をきたしてしまいます。
根拠や実証ができないことで、危険に思われることは
避けれるので、しっかり理由を話せるようにしましょう。
リスクがあることはリスクがはっきりあると伝えることも大事です。
また、そもそも身体的リスクがあるものは、
他と比べてどう安全性に優れているのかを話せるようにしましょう。
金銭的リスク
購入した商品やサービスが提供する価値が、支払った価格に見合わない。
高いものだけでなく、安いものでも、支払った価値より下回れば、
満足度は下がります。
価値の差が大きすぎる場合、クレームになってしまうこともあるので、
価格設定に注意しましょう。
利用者は損したくない気持ちが強く、逆にその感情を上回るものを
提供できたら、感動に変わるので、
原価のかからない商品に関しては、本来の価値から算出した価格の
1/10で提供すると良いです。
社会的リスク
購入した商品やサービスが、社会的な迷惑をもたらす。
販売者には、販売した責任があります。
なので、販売に至っては注意が必要です。
・セキュリティーがしっかりしている
・プライバシーが守られている
・人、商品が好感されている
・商品を正しく使ってくれる人かどうか
お客さんを守るためにも、自分自身の袖をただし、
人のため、世の中のためになることをしていることを
忘れないようにしましょう。
心理的リスク
購入した商品やサービスが、使用者の精神・心理に悪影響を及ぼす。
人の気分を害するようなものや悪いように考え方を変えさせるものは、
問題を起こすことに繋がるので、
コンテンツだけでなくコンサルティングやコーチングなどの指導においても
注意したいところです。
時間的リスク
選択の失敗などにより、他の商品やサービスを
もう一度調べる機会費用が発生してしまうことも、
急いでいる人や、時間が貴重な人にはリスクに感じます。
時間もお金以上に大事なものになるので、無駄にさせないことを
販売者側も肝に銘じておくべきです。
ブランドディング(ブランド価値を高める)する4つのポイント
ブランドを高める4つの方法を教えます。
実利的価値
実利的価値とは、商品やサービスを利用して、
その品質や機能あるいは利便性から得られる利益のことをいいます。
利益を上げる結果としてわかりやすいものになるので、
着手する人が多いため、実利的価値だけで
差別化することは難しくなっています。
感性価値
あなたは服を、実利的価値=着心地や生地の生産地や価格だけで
選ぶことをしますか?
自分の感性で、なんとなくこれが好きとフィルターで選ぶことを
しないですか?あるいは、デザインやブランドのイメージで選ばないですか?
それが感性価値です。
人は五感を使ってこの世界を見ては解釈しています。
この感性は人それぞれのもので、
スペックや価格だけで商品やサービスを判断しません。
なので、五感に訴えることで感性価値を感じてもらえるようにしましょう。
・視覚
・聴覚
・嗅覚
・味覚
・触角
情緒的価値
人は感情の生き物です。
その感情の機微に気づくことができれば、
ブランドを高めるヒントになります。
例えば、車のドアを閉める音です。
高級外車を求められる理由として、調査をしたところ、
日本車にはないドアを閉める音に違いがありました。
それは何なのかと言うと、
高級外車でドアを閉めると、バンッと言う音ではなく、
ドシンという低い音がする訳です。
このズトンと感じさせる重みのある低い音が、
高級車をより高級車に感じさせるようにしていて、
それを聴く度に自分は高級車のオーナーであるという感情を得て
満足する訳です。
使用実感や体験などがもたらす喜びが
情緒的価値になるため、五感に通じるところが感性価値と同様に多いです。
なので、五感を軸に、価値を感じてもらえるところはないか
リサーチしていくと良いです。
共鳴価値
共鳴価値とは、
自分の価値観にふさわしいものを応援したくなる
感情です。
例えば、コンビニでペットボトルの水を買おうとした時に
・ボルビック
・エビアン
・クリスタルガイザー
・いろはす
・南アルプスの天然水
の商品が並んでいたとします。
軟水、硬水など水の味の違いがわからなく、
何を飲んでもいいと思っていますが、
エコを大切に思い、自然に優しく良いことをしたいと言う
価値観を持っているのなら、
いろはすの商品に魅力を感じ、商品を選ぶことをします。
なぜなら、いろはすのペットボトルは、飲んだ後に、
簡単に小さく潰すことができ、ゴミの捻出を減らせるし、
使用済みペットボトルは再利用され環境に優しい活動を
行われていると知っているからです。
いろはすの商品にできること、また会社がしている活動が
自分の活動と同じで共感できるからです。
つまり、自己表現や社会実現がもたらす喜びが共鳴価値です。
共鳴価値を感じてもらうには、
しっかり自分が行っていることや考えていることを
相手に伝わるようにすることです。
伝わっていないと気づいてもらえないので、
いくらいいことをしていて、相手と同じ価値観であっても、
選ばれることをしないし、応援もされないので、
意味がなくなります。
YouTuberにおけるセルフブランディングのコツ
ブランドとブランディングを一通り理解してもらったと
思うので、ここからはYouTuberとして
どうセルフブランディングしていくのがいいのか、
具体的方法を教えましょう。
何を
自分なのか、商品やサービスなのか区別してブランディングを
考えていくことをしましょう。
例えば、ファーストリテイリングは、
ブランドとして、
・ユニクロ
・GU
のお店があります。
ファーストリテイリングという企業に、
実利的価値を感じてもらいたい場合は、
株主へのメリットを説くなどしますが、
ユニクロに価値を感じてもらいたいなら、
商品や品揃えを見直したりなどと、
ブランディングする内容が全く変わってくるので、
何をするのか、
特にYouTuberさんは、自分やグループ、あるいは商品とサービスと
言う風に分けて考えるようにしてください。
誰に
誰にブランドを感じてもらうことで、
再生回数を増やすことができるのかあるいは
自分の商品やサービスが売れるのかを考えてください。
例えば、ダイエットに関わる情報発信をしてて
太っているからと言ってお相撲さんに動画を見てもらおうと
考えるのは、違うということです。
お相撲さんは、太るのが仕事で痩せたいなど思っていないので、
あなたがいかに優れたダイレクトプログラムを持っていたり、
有名で評判が上がり権威を感じてもらうようになっても、
お相撲さんには、ブランディングを感じてもらうことは一切できません。
つまり、ブランディングはブランドを高める活動をしてても、
それがブランドに感じる思う人もいれば、いない人もいると
言うことです。
だから、ブランドに感じてもらえる人に対して、
見せていく必要があります。
具体的にすること
写真
YouTubeでのアイコンやヘッダー画像も、
ブランドを感じてもらうことができます。
あなたが医学系を売りにしているのなら、
アイコン画像での自画像に白衣を着ていれば、
一発でその道の人だと思ってもらうことができます。
キャッチコピー
自分自身に対してや商品やサービスに、
キャッチコピーを付けると注目度が上がります。
画像があるものは、キャッチコピーとセットにすれば、
より効果を発揮することができるので、
しっかり考えましょう。
ロゴやアイコンにカラー
あなたと言ったら、○○というのを、
ロゴやアイコンで表現できるものを作ると、
ブランド価値を高めることをできます。
例えば、Appleのロゴと色は、
非常にシンプルでありながらも、洗練されたものを
感じることができます。
キャラクター化
キャラクター化することで、親近感や愛着を感じてもらうこともできます。
例えば、ゼスプリのキウイブラザーズは非常に人気があります。
オマケでキウイブラザーズが付くものなら、
飛ぶように売れていきます。
商品の需要をさらに上げていることがよくわかります。
理念
企業の広告には、商品の広告とその商品を販売する企業そのものへの
広告の2種類があります。
商品の広告は、売りたい商品があって、
そのパッケージやデザインを見せてたり、
その商品ができることや価値を見せて
より欲しくなるように作りますが、
企業広告では、商品のような実利的価値はないので、
価値の見せ方が変わってきます。
企業自体への広告をかけてブランディングする理由は、
商品をもっと知ってもらって、購入してもらいたいからです。
それをするには、理念を話すことが一番です。
存在意義を話して共感してもらえれば、
あなたのファンになり、あなたを選んでもらえるようになります。
ジングルやBGM
音も印象操作できます。
深刻な内容を話なし、共感してもらいたいのだれば、
暗い音楽を使うことで雰囲気を作ることができます。
ビジュアル
寒色で角ばっているメガネをかければ、
真面目な印象を与えることができます。
その反対に暖色系でフレームが丸のものであれば、
おしゃれな感じや明るい感じの印象を与えることができます。
昔の漫画で牛乳瓶の底のようなメガネをして黒の制服を着た
キャラクターがいましたが、
見ただけで、ガリ勉の受験生で陰気臭い印象を持っていました。
目つきが悪ければ、悪者であると判断がつくように、
ビジュアルでブランディングすることもできます。
肩書やハンドルネーム
肩書やハンドルネームや名前などでも、印象が全く変わってきます。
ハンドルネームや名前であれば、
漢字を使うのか、カタカタを使うのか、英語を使うのか、
で変わってくるし、
名前の音の違いや長さで、声にした時に聞き取りやすい、覚えやすい、
なども変わってきます。
肩書や何をやっている人なのか、何ができるのか、
何をしてくれるのかを
良い肩書であれば、一瞬で相手にわからせることができるので、
期待させて動画を視聴させることにもつなげていくことができます。
自己分析
自分を知ることをしましょう。
その中で知ったことでブランディングに使えるものがあるかもしれないからです。
弱み、強み、好き、嫌い、得意、不得意、
何に価値を置いているのか、
どんなことに時間やお金を割いてきたのか、
どんなことに悩んできたのか、
どんなことを楽しんできたのか、
自己分析の本を一つ買ってきて、ノートに書き込みましょう。
あなたがYouTubeでいじめから脱する方法のことを発信していたとしたら、
あなたがいじめられた経験やそれを克服した経緯は、
当事者の人たちには、参考になります。
自分がいじめられて苦しかったことを話せば、
当事者である人たちに共感してもらえ、
話を真剣に聴いてもらえるかもしれません。
YouTubeでは、あなたの過去を話すことで、
相手を救えることにも繋がるので、
自分が経験してきたことが例え辛く嫌だったことでも、
金言や何か特別な宝物に生まれ変わるかもしれないのです。
だから、自分の過去を顧みることをしましょう。
自己紹介
自己分析したもので、ブランディングをしたい人に向けて、
自己紹介しましょう。
私はどんな人で、何のために、誰のために、何をするのか、
自己紹介で宣言し話すことで、
自分自身の方向性が明確になるし、背筋も伸ばすことができます。
まとめ
ブランドを作り上げると、
その力を持ってして、他人へのアピールにもすることができます。
実際、人は、ブランドを利用しています。
例えば、
フェラーリの車を乗っていることを話すことで
→ビジネスに成功しゆとりがあることを人に知らせることができるし、
インスタ映えするお店で写真を撮り、それをSNSに投稿することで、
→私=おしゃれ、リア充していますなども友達や他人にアピールできることになるし、
カフェでMacBookで仕事をしていることで、
→ノマドワーカーやクリエイティブな人であることを話さなくても
知ってもらえるなど、
自己イメージを投影できます。
ブランドには、商品やサービスに備わっている実利的価値だけでなく、
本記事で解説した、
感性価値、情緒的価値、共鳴価値があり、
この4つの価値をあなた自身や商品やサービスに
含ませることができたら、
商品やサービスは売れない訳がないし、
ライバルYouTuberの動画を視聴するなんてことは、
なくなります。
ブランドは、いきなり作れるものではありませんが
コツコツと戦略を練って本記事話したことをしてもらえれば、
作り上げることができるので、ぜひセルフブランディングを
始めることをしてください。