YouTubeを使って商売をしたいと考えている人は多いでしょう。

今やYouTubeは、単なる娯楽を楽しむプラットフォームではなく、
Googleのようにユーザー自身が検索をして、

自分の悩みや問題の解決策を探す場所にもなっています。

なので、視聴者さん(お客さん)が求めていることを、
正しく認識しそれに応えることができる商品やサービスを作れば、

簡単に販売することができます。

ただ、視聴者さんが求めていることは直接、口には出していない
部分も多いので、

理解するのには一筋縄にはいかないです。

口にしてくれない視聴さんに商品やサービスを販売するには、

人そのものを知ることが不可欠です。

人そのものを知れば、グッとその人が求めているものに絞り込みを
かけることができます。

では、早速に、人間を知りましょう

YouTubeで売れる商品・サービスの根底にあるもの

YouTubeで売れる商品やサービスを販売したいなら、

まずは、人を知ることです。

YouTubeで売れている商品は、人のことを理解したうえで
動画を企画され、特徴や得られる利益を丁寧にメッセージに乗せ

しっかりアピールされています。

だから、視聴者さんに刺さり、特別な売り込みをせずとも、
YouTube動画内だけで、チャリーン、チャリーンと

鳴り止まずに売れていきます。

人が商品やサービスを買うのは、欲求があるからです。

欲求には種類があり、それぞれに惹きつけることができる
訴求ポイントがあります。

この訴求ポイントを理解したうえで商品やサービスを作れるかで、

売れる、売れないが決まります。

これから売りたい商品やサービスを作りたい人は、
ぜひ、以下より解説する5つの欲求に対して、

どこの層に販売していくかを決めてください。

また既に商品やサービスがある人は、ターゲットや訴求ポイントに
ズレがないか確認をしてみてください。

ズレがあれば修正し、新たな訴求ポイントを見つけ出してください。

人の欲求を知り、売れる商品やサービスを作るには、

マズローの欲求5段階説を活用するのが最適です。

では、マズローの欲求5段階説を解説していきましょう。

*マズローの欲求5段階説とは、人の欲求を5つに分け、
低次なものから高次なものへと人は順番に欲求を求め達成することを
示しました。

1.生理的欲求を満たす

生理的欲求とは、生きていくために必要な欲求で、
本能的に求める欲求のことを言います。

わかりやすいように言うと、

三大欲求である「食欲」「睡眠欲」「性欲」や、
「排泄」「呼吸」などがあたります。

命を維持するために必要なことでもあるため、
欲のレベル(大きさ)で言うと、強くなります。

だから、これらのネタはYouTubeでも人気ですし、
ビジネスにしているものが多くあります。

・飲食

おいしく食べたい=おいしい料理のレシピ
おいしい食材を知りたい=お店の紹介、食材を育てた生産者やストーリーを知りたい
健康になる食べ物を食したい=食べ合わせ、栄養、
食欲を感じたい=気持ちよく食べている姿を見たい(気持ちがいい)

・睡眠

熟睡したい=熟睡できるベッド、枕、パジャマ、熟睡できる運動、
寝たいけど眠れない=眠れるサプリや音楽、

・性欲

気持ちよくなりたい=性生活を充実させるAVや大人の道具、ナンパ、風俗、不感症の改善、
気持ちよくさせたい=テクニックを身につけるノウハウ、早濡の手術、

・排泄

排泄に不満がある=頻尿を改善したい、便秘の解消、

・呼吸

呼吸を楽にしたい=コロナ禍においては、呼吸が楽なマスクも需要がある、いびき、
新鮮な酸素を吸いたい=空気洗浄機、自然、マイナスイオン

生理的欲求は、言わば、動物的欲求で、
人間誰でも自然と満たしたいと思うものです。

なので、そこに問題があれば、すぐに解決したいと思うものです。

欲求はすぐに達成したいものになるので、
それに関連する商品やサービスは、購入までの検討時間が短くなるし、
絶対にクリアされるものになるので、

画像とメッセージでダイレクトに訴求することをしましょう。

2.安全欲求を満たすもの

生きるために安全を求める欲求です。

家などの住居は身体を守るうえで必要なものですし、
経済力も生きていくのに最低限必要なものです。

心身の健康と最低限の日常を送る基盤は、
人であるがゆえに求めるものになります。

・住居

身体的安全が確保されないと命が脅かされ不安を覚えます。
だから、安全、安心な場所に住みたいと思うし、

部屋の作りも強固なものを求めます。

住居は高い買い物になるので、より信頼できると思う人から
買いたいと考えます。

なので、信用してもらえるようにすることが大事です。

・仕事

収入が安定しないと安全を維持できません。

経済的安定を求めるために仕事は失いたくないと考えます。
また、収入を上げたい人や会社を選ぶことで、
安定性を高められると考えている人は、

出世を目指したり、転職をしたりします。

また、副業をして安定を高める人も増えてきています。

・健康

健康でないと、安全に暮らしてはいけません。

仕事もできないですし、病気や健康状態が悪いと、
生きることに苦痛を感じることになります。

不健康にいれば、人はすぐ治ししたいと思うし、
健康にいれるように願うものです。

欲求レベルの比較ですが、

生理的欲求>安全欲求になります。

ただ、安全欲求も人が持っている欲求レベルとしては高い位置にあります。

先進国である日本は、この安全欲求は生まれた時から、
クリアしているものが多いため、

どちらかと言えば、あったものが欠けたりした時に
欲求が再燃するという感じです。

なので、保険のように未来をイメージさせて、
販売すると売りやすくなります。

3.社会的欲求を満たすもの

社会的欲求は所属と愛情の欲求です。

学校や会社の友人や周りの人たちに受け入れられたいという欲求です。
また家族や友人や彼女、彼氏から愛されたいと願う感情です。

・コミュニティ

所属と愛情を求めるのは、人は孤独でいることに
不安を感じたりするからであり、

嫌われたくないからです。

だから、人と繋がっていたいと思います。

特に日本人は、集団での協調を求めるので、この欲求は
強く日本人の心に根ざしているはずです。

コミュニティという場はまさに所属の場と言え、
あらゆるコミュニティがあるのがその証明になっていると言えます。

・家族行事/結婚

家族との関係が不和であれば、愛情を感じることができません。

だから、家族みんなで楽しめるイベントや行事は計画されます。

儀式や行事を一緒に楽しむことは、結びつきを強くできます。

・通話/動画

遠く離れている家族や友人や彼女・彼氏がいる場合、
通話で話せると、メッセージより本人を感じれるし、

愛の確認がし合えます。

スマホがどの国においても、どの年齢層も保有するのは、
人の欲求そのものを満たしてくれるものだからです。

・SNS

所属と愛情の欲求がセットが満たされるものです。

なので、生活にSNSは定着したものだと言えます。

Eメールやキャリアのメールでのメッセージが主流だったものが、

アプリやサイトを通じて、レスポンスが早く応答できるようになり、
写真が動画でのやりとりもできるようになり、

コミュニケーションの手段として広がりを持つようになりました。

ただ、SNSでのグループなど周りとの関係性を求めるばかりに、
気疲れを起こすようにもなり、欲求を満たせなくなっている人もいます。

・美容

美容にこだわるのは、同性や異性に愛されたい感情があるからです。

愛に飢えている人や愛を強く感じたい人で美容がそれを関係していると
考える人は、この部分をくすぐると商品が売れやすくなります。

昔、ナショナル(現パナソニック)のCM広告で、
「きれいなおねえさんは、好きですか。」というキャッチフレーズがありましたが、

異性にモテたい、愛されたい感情をくすぐっているコピーだと言えます。

社会的欲求は、現代人も多く求めているものが多いので、
この部分の商品やサービスは売れるし、

訴求点に差異がないようにしましょう。

4.承認欲求を満たすもの

所属する集団の中で価値のある人間だと認められたい、あるいは、
尊重されたいという欲求です。

承認欲求には、2種類(低次と高次)あり、

1.地位や名誉を得ることによって満たされるもの
(他人にどう見られるのかが軸で賞賛されたい欲求)と、

2.他人の評価軸ではなく、
「自分の存在には価値がある」「自分自身に満足できている」という
自己肯定感や、

「自分のことを自信があると思える」自己信頼感を持てることで
満たされるものに分けられます。

・SNSでのいいね!(低次)

SNSでいいねやコメントが欲しがるのは、まさに承認欲求です。

友達の人数(フォロワー数)なんかもそうですね。

ソーシャルゲームは、この要素を取り入れて、コミュニケーション作りを
活発になるように促しています。そうすることでゲームに依存するし、
課金もしてもらいやすくなります。

・ダイエット(低次あるいは高次)

ダイエットをしたい心理も他人によく思われたい感情が透けて見えます。

肥満より適度に痩せている方が美しい、
あるいはカッコいいと思うなら、そうあれるようにしたいはずです。

また、体重制限が、健康維持と考えている人は、
自己肯定感に繋がるものになります。

自己管理できている自分は信頼できる、良いと捉えれるからです。

・高級車に乗る

高級車が売れるのは、承認欲求が原因です。

環境にいい車だったり、機能面があまり変わらないにも関わらず、
高い車に乗りたいと思うのは、

他人から尊敬されたい、特別な人に思われない、
あるいは優越感を感じたいからです。

ハイブランドを持ちたいなんかもそうですね。
周りからの視線や言葉に酔いしれたい訳です。

あなたがターゲットとする人は、どんな人なのかを知ると、
訴求するポイントが明確になります。

人から特別に思われたい人に、環境にいいプリウス車を勧めても
売れません。

・いい大学に入りたい/一流企業に勤めたい

いい大学や会社に入ることで家族や先生や友人から認められたいと
考えていたらそれは、承認が軸になっています。

ターゲットがどんな価値感を持っているのか、アンケートを取ったり、
ヒアリングをして把握しましょう。

承認欲求も現代人が多く求めている欲求です。

インスタ映えした投稿にいいねがたくさんつくのは、
自分にないものをいいとされるものを他人が持っていることであるからだし、

インスタ映えした店が流行るのも、現代人が承認欲求が強く、
求めている証拠です。

5.自己実現を果たせるもの

自己実現とは、自分の中に潜む可能性を見いだし、
開花させ実現したいという欲求です。

自分らしく生きたい、自分にしかできないことをしたいと思う感情です。

YouTuberさんはまさにこの域に達している人たちだと言えます。

・夢

自己実現を望んでいるものにとって夢の達成に近づけてくれるのあれば、
誰しもお願いしたいものです。

以上がマズローの欲求5段階説です。
あなたが売りたい商品やサービスはどの位置にあったでしょうか?

お客さんは、商品やサービスを求めているのではなくて、
その裏側にあるものを求めています。

それが欲求で解消してくれたり、満たしてくれるものを
欲しがっています。

そのことを忘れないでください。

そうすれば、訴求するポイントを間違えずに、
作ることができます。

最後にマズローがあとに1つ追加した項目を教えます。

高次な欲求になるので、ビジネスで応用できる人は少数になりますが、
知っておいてください。

いつれ活用できる場面が出てくるかもしれないですからね。

自己超越の欲求

欲求の5段階説は、5つですが、晩年にマズローは、

人には、もう一つ欲求があることを説きました。

それが、自己超越の欲求です。

自己超越の欲求とは、見返りを求めることも、エゴもなく、
「他人や社会のために行動したいと願う欲求」です。

少数ながらも、この域に達している人がいます。

その人たちには、意味や価値を伝えると良いです。

・社会貢献/ボランティア/NGO(国際協力・非政府組織)

他人や社会のために、自分の身を捧げたい。
そう考える人が世の中にはいます。

自分の利益のことは考えずに、他人や社会のメリットを優先して
動ける人たちです。

そんな人たちは、給料の多さで動いたりしないです。

やりがいやそれをやることでの影響の大きさだったり、
自分が信じていること価値を感じれることに

動くので、理念や自分が考えていることをしっかりアピールするようにしましょう。

まとめ

以上、人間には、6つの欲求があり、
人それぞれに求めている欲求とその強さが違います。

あなたがターゲットにする人が、どんな状態にいて、
どんなことを求めているのかをぜひ探ってみてください。

そして、それに合うように提案をしてください。

そうすれば、販売はスムーズにいきますよ。