『TikTok』を『YouTube』のショート動画版のように思っていたら、それは大間違いです。
単なるショート動画では、これほどまでに利用されることはありません。
TikTokは、2020年、世界で最もダウンロードされたアプリで、翌年2021年には、アメリカとイギリスでYouTubeの再生時間をも超えました。
YouTubeより後に誕生した新参SNSにも関わらず、老舗の動画プラットフォームより楽しまれています。
その勢いはアメリカとイギリスだけでなく、日本も同じように世界全体で利用者の拡大を急成長させています。
*2020年に調査企業Apptopiaに公開したデータ
1位:TikTok:8億5000万DL
2位:WhatsApp:6億
3位:Facebook:5億4000万
4位:Instagram:5億300万
5位:Zoom:4億7700万
6位:Messenger:4億400万
7位:Snapchat:2億8100万
8位:Telegram:2億5600万
9位:Google Meet:2億5400万
10位:Netflix:2億2300万
TikTokはもはや、トレンドのように消えてなくなるSNSではなく、TwitterやFacebookやYouTubeのように誰もが認知し、SNSの一つとして多くの人に利用される地位を築いたと言えます。
そんなSNSが稼げない理由がありませんし、お金を稼ぎたい人にとって、やらない理由はありません。
しかし、TikTokの特徴や他のSNSとの違いを知らない人も多く、どうやって稼ぐのかわからない人も多いでしょう。
そんな人のために、本記事ではTikTokと他のSNSとの違いを説明し、TikTokでは、どのようにすれば稼ぐことができるのかを解説します。
これからますます流行るSNSでいち早く稼げるようになりたい人はぜひ参考にしてください。
TikTokとは?
TikTokとは、2021年にユニコーン企業価値世界1位に輝いたByteDanceが運営する動画に特化したSNSです。
15秒、30秒などの短い動画(最大でも3分)が主流に投稿されており、TikTokアプリを通じて、撮影から編集までできます。
TikTokとYouTubeの違いは、短編動画であること、アプリで編集が可能であること、だけでなく、楽曲が多数登録されていて自由に使えることもあります。
YouTubeでは、著作権の使用権利をTikTokのように得ていないので配信者は自由に音を使うことができません。
TikTokがYouTube以上に人気を博しているのは、そのように音源を自由に使えるとともに編集にある特殊効果のクオリティーが高く種類もたくさんあることが影響したと言えます。
またTikTokには、独自の和気あいあいとした風通しの良い文化があります。
その代表例が、ユーザーがあるお題を真似したり、アレンジして広がるミーム(meme)と呼ばれる現象です。
TikTokのユーザー間で面白いことはトレンドとして広まりやすい環境があります。
TikTokでは、配信者する側だけが活発なわけではありません。
配信者の動画に視聴者もコメントしやすくなっているので、送り手と受け手のコミュニケーションの相乗効果で盛り上がっていきやすいです。
TikTok内で話題になった商品などは、拡散され、ユーザー数も多いためにすぐに人気になり、品切れを起こすなどの影響もたくさん起こしています。
なので、他のSNSと比較しても、ビジネスに繋げることがしやすくなっています。
TikTokを利用している人たちに関しては、最初は、若い人たちだけで、コンテンツも口パクのダンスが主流でしたが、現在では、いろんなジャンルに拡大したために男女問わず年齢も幅広くなっています。
若い人たちだけがターゲットになるのではなくて、色んな層に働きかけることができます。
TikTokが他のSNSに比べて稼ぎやすい理由
TikTokが他のSNSに比べて稼ぎやすい理由は、タイムライン(Instagramではフィードと呼ばれています)にあります。
各SNSに使われているタイムラインの違いを解説します。
*タイムラインとは
ユーザーの投稿が一覧表示される画面のことです。
フロー型
フロー型とは、投稿された時系列でタイムラインが流れていくものを言います。
TwitterやFacebook、Instagramでは、フォローしている人が投稿したら、その順番に表示がされていきます。
(相手とのエンゲージメント率、つまり、投稿に対してどれくらいのいいね、クリック、シェアなどの反応によって表示される優先順位等は若干変わってきます)
ループ型
TikTokは、ループ型になりますが、このループ型には、時系列に関係なく過去のコンテンツもタイムライン(おすすめ欄)に投稿されるという特徴があります。
しかも、フォロワーとは関係なくです。
つまり、新規参入者でフォロワーが全然いなくても、TikTokはおすすめ欄に表示してくれ、ユーザーの反応を平等に算出してくれるのです。
(ちなみに、YouTubeのおすすめ欄では、新規参入者はなかなか載せてもらうことができません。積み上げたアカウントによる実績で判断されます。)
TikTokでは、おすすめ欄に掲載され、ユーザーにとって良い動画だと判断されたら、長く表示してもらえるようになるので、ますます拡散しやすくなるというわけです。
だから、TikTokは他のSNSと違って、早く認知してもらえます。すぐに知ってもらえる環境があるから稼ぎやすいんです。
他のSNSでは、フォローしている人、あるいはフォローしている人がフォローしている(友人等)の投稿しかタイムラインに上がらない仕組みなので、たくさんフォロワーいない限り、投稿しても見てもらえる機会がありません。
しかし、TikTokは、面白い動画など人を惹きつける動画を作れば、拡散してもらえる環境があるので、フォロワーさんのいない初心者さんでもいきなりバズることができるのです。
ストック型
ストック型とは、投稿されたコンテンツをきっかけにアカウントに蓄積された過去のものも遡って見てもらえる特徴があります。
InstagramやTikTok、YouTubeがストック型の要素を持ち合わせています。
InstagramやTikTok、YouTubeは、ユーザーに面白いなど興味を思ってもらえば、アカウントを通して過去の投稿作品を見てもらえます。
YouTubeに関しては、さらに関連動画として今、視聴者さんが見ている動画と関係があるようであれば掲載してもらえることができます。
なので、YouTubeでは特にコンテンツがストックされるほど認知されることに有利になってくると言えます。
またYouTubeの場合、検索されて調べられることも多いので、コンテンツの内容や検索キーワードの競合によって差はありますが、過去動画であっても、視聴してもらいやすい環境があります。
ただし、TikTokのように新規参入者に優しいタイムラインの設計ではないので、認知されるのに時間がかかるし難しいのが現状であると言えます。
TikTokのおすすめに掲載してもらうには?
TikTokでは、おすすめに長く掲載されることで多くの人に認知される機会を作り出すことができます。
なので、このおすすめに掲載されることがTikTok攻略の鍵になります。
TikTokのタイムラインへの表示のアルゴリズム(算出方法)は一般に公開されていませんが、現状、5つの項目が影響されていると言われています。
1.視聴完了率
2.視聴時間
3.反応(いいね・コメント)
4.シェア数
5.視聴回数
それぞれ解説しましょう。
1.視聴完了率
視聴完了率とは、動画を最後まで視聴された割合を示す指標です。
この指標が高い=動画を最後まで見られたということは、いいコンテンツであるとTikTok側に認識されるので、おすすめに掲載されやすくなります。
最後まで見たくなるように動画を作るコツは、2つあります。
1つは、動画の秒数を短くすることです。
人の注意や集中力には持続できる時間が限られているので、長い動画であるほど、引き付けることが難しくなります。
なので、動画は短く作った方が最後まで見てもらいやすくなります。
2つは冒頭に一番の見せ場を見せることです。
結果を気にならせることで、その感情を解消するために最後まで視聴する動機を作ることができます。
映画の宣伝CMやドラマの次回の予告などがまさに見せるために作られているものなので、非常に参考になります。
動画作りの手本として勉強してください。
2.視聴時間
投稿した動画の視聴時間が計測され、視聴時間の長い動画は、人気の投稿であると判断されています。
実際、面白くない動画の場合、すぐに飛ばして違う動画を見ますよね?
TikTokは人の行動パターンの中で動画の需要を判断していて視聴時間もおすすめに影響があるので長く見てもらえる動画を作りましょう。
わかりやすく、飽きさせない動画作りが大事です。
3.反応(いいね/コメント)
TikTokの動画を見たユーザーが、どのようなリアクションを取ったのかを測定する指標があります。
具体的にいうと、「いいね」と「コメント」です。
いいねやコメントをする=受け手の心を動かしたということなので、いいねやコメントが多い動画は、ユーザーの関心のある動画と認識されます。
なので、いいねやコメントをもらえる動画を作りましょう。
いいねやコメントをもらえるコツは、タイトルや動画の中やコメント欄で質問することです。
質問で問うことをすれば、視聴者さんの一部は返答してくれるので必然とコメント数が増えるようになります。
いいねが欲しい場合は、共感される内容の動画を作りましょう。
コメントをもらう動画を作るメリットは、視聴時間や視聴回数も伸ばすことにもつながります。
どういうことかというと、コメントがあれば、ユーザーはコメントを読むことになるからです。
他の人がどんなコメントを入れているのか、動画自体が気になれば見ますよね?
コメントを見ている間も視聴時間は経過し再生も繰り返されるので、時間と回数を稼ぐことができます。
4.シェア数
TikTokとして、他のSNS等にシェアされる動画は、TikTokに新しいユーザーを呼んできてくれる機会になるかもしれないので望ましいことです。
なので、シェア数が多い動画は、おすすめに表示したいのです。
またシェアされる=共有したいと思われた動画になるので、シェア数の多い動画はTikTokに需要のある動画と認識されます。
需要のある動画をおすすめとして色んな人に見てもらい、楽しんでもらうことはTikTokの価値になるので同様におすすめとして推奨したい理由になります。
シェア数を伸ばしたいなら、共感されるものや役立つ動画を作りましょう。
ようは、周りの人に喜んでもらえたり、為になる動画を作れば、シェアしやすくなります。シェアする側の気持ちを考えてあげるといいですね。
またシェアしてもらうことをユーザーに声かけすることも大事です。
いいねよりボタンを押すことに腰が重たくなるので、声かけをして動いてもらえるように誘導していきましょう。
5.視聴回数
一回だけでなく、何度も見たくなる動画は、価値のある動画と認識されます。
価値がないと何度も見る理由はないですからね。
なので、何度も見返したくなるような動画を作っていきましょう。
以上、5つの項目を意識して動画を作ってもらうことでおすすめに掲載されやすくなります。
TikTokをビジネスにどう利用すると一番稼ぎやすいのか?
TikTokは、新規参入者に優しいと伝えましたがその反面のデメリットもあります。
それは、動画の質が求められるということです。新規参入者に優しいためにこれからもどんどん新しい投稿者が出てきます。
その際にあなたの動画を視聴してくれた人が、あなたの動画がライバルより質の低いものであればどんどん離れていきやすいということです。
なので、TikTokではより継続的に質の良い動画を投稿していかなければ、生き残っていけないということです。
TikTokの一般的な稼ぎ方としては、投げ銭と企業案件しかありません。YouTubeのように広告収入はありません。
YouTubeの広告収入がないからと言って、TikTokからYouTubeに視聴者さんを流すことはおすすめしません。
なぜなら、YouTubeの広告収入も、稼ぎたい金額によって変わる部分もありますが、会社員以上の広告収入を得るには、結局は登録者数が10万以上いないと厳しいからです。
TikTokの視聴者さんをそれくらいいて、連れていけるのであれば、誘導する価値はありますが、そうでなければ、TikTokの現状と変わらないので投稿を分散させない方が良いです。(ノウハウ系の配信者ならYouTubeでの投稿も負担にならないので問題はありません)
視聴者さんが少ない状態の中でお金を稼いでいくには、自分の商品やサービスを作って、コミュニティを設けファンを囲いこんでいくことがベストな方法です。
より密に視聴者さんとコミュニケーションを取ることでファンになってもらいやすくなるし、ファンの求められることを商品化することでマネタイズが簡単にできます。
TikTokで継続的かつ一番稼げるのは、企業案件など他人に頼らず、視聴者さんの投げ銭に頼らず、自分で商品を作って自分で販売することです。
そうすれば、視聴者さんに媚びへつらうこともしなくていいし、視聴者さんが喜ばない企業案件もしなくて済みます。
つまり、余計なストレスもなくなります。
TikTokでのマネタイズの方法に関しては本ブログで具体的に伝えているのでぜひ他の記事を参考にしてください。
まとめ
TikTokは他のSNSに比べて、新規参入者に優しい。なので、YouTubeで今稼げていない人にもおすすめができます。
おすすめの一覧に掲載されてもらえることで拡散されるチャンスを生み出せるので、本記事で紹介したTikTokのアルゴリズムを優位に働かせる動画作りをしていきましょう。
ただし、長期的かつ大きくTikTokで稼げるのは一部の人たちになるので、TikTokの特徴を活かしながら、最終は自分の稼ぎ方を持つのがベストです。