教育(ノウハウ)系YouTuberにとって最も大事なことは、
生徒さん(クライアント)をプラスに導くことですが、

いくら自分自身が優れたプレイヤーであっても、
名コーチであるとは限りません。

実際、プロスポーツやビジネス、あるいは学業の世界でも
プレイヤーとコーチの実績は比例していません。

つまり、プレイヤーとしての実績があっても、
自分と同じあるいはそれ以上に育てるのは、別の能力が必要だと
いうことです。

何が必要なのか?

それは、教えるスキルです。

この教えるスキルさえあれば、プレイヤーとしての
実績がなくても、生徒さん(クライアント)が望む結果を上げさせることができれば、

なんら問題ないのです。

なぜなら、生徒さん(クライアント)が求めているのは、
あなた(先生)の実績ではなくて、自分の結果だからです。

教育(ノウハウ)系YouTuberにとって生徒さん(クライアント)の
結果を変えるのが、最も求められることになるので、

『学びと結果を最大化させる指導』を教えます。

学び(気づき)と結果(プラスの変化)を最大化させる指導とは?

人にものごとをアドバイスしたり教えるには、
2種類あります。

コンサルティングとコーチングです。

コンサルティングは、

ノウハウと答えの提供が主です。

コーチングは、

相手の可能性や方向性を見出し、相手をそのゴールへ導くことをします。
指導方法としては、相手の中に答えがあると考え、
答えを引き出すことを質問をしながらしていきます。

コーチングの考え方やスキルというのは、

コンサルティングがメインの指導方法であっても、
クライアントさんの結果を引き上げるのに非常に役立つものです。

なので、コーチングのスキルを得て活用することが、
クライアントさんの学び(気づき)と結果(プラスの変化)を
最大化させることになります。

ちなみに余談ですが、カウンセリングとコーチングの
違いは、クライアントさん自身になります。

カウンセリング では、
マイナスの状態であるクライアントさんをゼロに引き上げ、

コーチングでは、
ゼロの状態であるクライアントさんをプラスへ引き上げます。

クライアントの学び(気づき)と結果(プラスの変化)を最大化させるコーチの状態作りと3つの心構え

エネルギーを高くする

心と体は連動しています。

なので、コーチングする際には、自分自身の状態を良く保ちましょう。

心は、穏やかでリラックスできるようにし、
姿勢を整えましょう。

体が疲れていると心にも影響してしまうので、
コーチは、運動、睡眠、食事にも気を使い、コンディションを高く
保つようにしないといけません。

コーチングする際には、クライアントの手助けとなることを
心の中で言葉にして望みましょう。

内なるエネルギーの高さや想いが、クライアントに伝わります。

諦めない

コーチが諦めたら、そこで終わってしまいます。

なので、コーチは、絶対にクライアントを信じることをしましょう。

誰もがすべての可能性を持っていることを心に刻んでください。

コンサルタントやコーチは、ガイドである立場で、
命をもって変化を促しましょう。
ただし、変化への責任はクライアントにあり、
変化の権限はクライアントが持っているので強制はできませんし、
強制に意味はありません。

ただ信じて諦めずに応援することです。

否定しない

否定すると、クライアントさんは、正直に話してくれなくなります。
なので、相手を受け入れることをしましょう。

無知を恥じない

何か知らない事があっても、知ったかぶりをせず、
恥だと思わないようにしましょう。

知らないことがクライアントさんの結果を左右させるものでは
ありませんし、コンサルティングやコーチングしている人が
クライアントさんより偉いわけではありません。

クライアントさんから学ぶことも多いです。
素直に教えてもらうことをしましょう。

クライアントをコーチングする11つのコツ

無意識を知る

意識下で動いているのは3〜4%で、
残りは、無意識が自分を動かしていると言われています。

つまり、人は、無意識に支配されています。

考えて言葉を選んで話すのは意識下で、ふと出てしまうのが
無意識下にあるほんとうの言葉で自分になります。

コーチングする際には、うわべの繕った言葉ではなく
ほんとうの言葉をクライアントから引き出さなくてはいけません。

質問しながら、

相手のしゃべる言葉の中にある ”無意識的に言っている言葉がないか
耳をしっかり傾け、態度も言葉と一致しているかを観察し、
チグハグになっていないかを注視して本音を探りましょう。

価値観を知る

価値観とは、

人が行動する基準です。

価値観が自分の考え方の根っこを作り、行動を決めています。
なので、相手の価値観を知ることができれば、
行動の理由を知れます。

価値観は、1つではなく複数あり、
自分の中で順位化されていて高いものから優先されます。

この順位はずっと固定ではなく、変動することもあります。

価値観の存在を理解してもらうために例をあげてみましょう。

ダイエットをしたいと強く思っているのに、
いざ食べ物が目の前にあると我慢できずに食べてしまう人って
多いですよね?

だから痩せることができないわけですが、

このような人の価値観を探ると、

1位がダイエットをしたい理由になっていないため、
食事に我慢ができないのです。

ダイエットをして健康になりたい、ダイエットをしてモテたいと
いう理由より、

目の前の欲求を満たして幸せでいたい、別に痩せなくても
モテるかもしれないし、健康も維持できるかもしれないと
無意識で思っているから、

食事制限をできないのです。

コーチングやコンサルティングするものとしては、
クライアントさんのこの無意識が何を大事にしているかを知ることで、
改善すべきポイントを知り、適切なアドバイスをしていきます。

根っこを解決せず、ダイエットのノウハウをいくら伝えても
結局やらないので、問題解決に至らないという結果になります。

なので、行動を決めている価値観を知ることが大事なのです。

結果を作るのは行動で、行動を決めているのは考え方の根っこ
価値観であることを理解してください。

色眼鏡を外させる

今、自分が見えている世界は、自分の見方の投影です。
ものごとの解釈や起きている現状をどう捉えるかは、
全部自分次第であることを理解してもらうことが重要です。

コップの中にある半分の水を、

・半分しかないと思うのか
・半分もあると思うのか

事実は一つですが、解釈は人それぞれにあります。

その解釈によって、行動が変わってきます。

確認する

情報は自分のフィルターを通して入ってきます。

同じことを伝えていても、理解度が違うのはそのためです。

なので、コンサルタントやコーチは、
クライアントが正しく理解しているのかを何度も確認を
しないといけません。

原因を探る

結果には、必ず原因がつきものなので、
原因を探るようにしましょう。

成功も失敗も「原因を探ること」が大事です。

問題を決めつけない

クライアントが解決したい問題が
ほんとうの問題でない場合があります。

違う分野の場合もあるので、表面的に捉えないようにしましょう。

人の悩みは、大きく6つの分野に分けられます。

・キャリア/経済(お金)
・健康/美容
・家庭/人間関係
・パートナーシップ/恋愛
・思考/感情
・スピリチュアル/精神性

専門外のところは解決は難しいかもしれないですが、
問題を見つけてあげることは、クライアントのためになります。

傾聴する

コンサルタントやコーチは、クライアントから
信頼される必要があります。

信頼されないと、質問したことに本音で答えてくれないし、
行動に移してくれないからです。

信頼されるには、相手の話をしっかり聴くことと
相手からも聴いてもらっていると思われることです。

その状態を作るのに、ラポールと呼ばれる傾聴スキルが役立ちます。

相手と同じ動作をすると、相手に親近感を感じてもらいやすくなります。
また、相手の感情を感じ取りやすくなり、共感しやすくなります。
体の動き、まばたきや声のトーン、相手が使っている言葉を合わせて
共感しながら話しましょう。

感覚器官を合わせる

人は、この世界を感覚器官を使って理解しています。

タイプは3つあって、人によって得意、不得意があり
強い方を優先しています。

V. Visual:視覚
A. Auditory:聴覚
K. Kinestic:身体感覚

同じ映画を見たのに、解釈が変わるのは、
この感覚器官の違いも影響しています。

例えば、映画を見て、

ど迫力の映像で綺麗だったという感想を伝える人は、
視覚の器官が強い人で、目から入ってくる情報が脳に
残りやすい人です。

主演の俳優さんが声で映画の世界に入っていけたという
感想を伝える人は、聴覚の器官が強い人で耳から入ってくる情報が脳に
残りやすい人です。

スリリングな状況に手に汗を握ったと伝える人は、
触覚の器官が強い人で、情報を身体で感じやすい人です。

クライアントがどの器官に優位であるのかを知れたら、
その器官が働きやすいように話してあげると、
理解されやすくなります。

相手のことを理解できなかったら

価値観の違いだと思い、相手の価値観を理解するようにしてください。

価値観の作られ方ですが、


・0−7歳までに最も多く身に付けます。
価値観の枚数:16+16=32枚(両親から16枚づつ*最も身近な人から影響を受けます)

・7−14歳は、好きな人や憧れの理想像(3〜5人)から影響を受けます。
価値観の枚数:15〜25枚

・14−21歳は、自分のライフスタイルで関わるものから影響を受けます。
価値観の枚数:5枚×5人=25枚(友達の数で変動)

・21−35歳は、仕事をしている人なら、同僚、上司、部下などです。
 主婦の場合は、姑やパート先の人、ママ友などです。
価値観の枚数:1〜3枚×5人

・ 35歳以降は、特別な出来事が起きない限りは、価値観に大きな変わりはありません。
トラウマ/感動/近親者の死・誕生、借金、破産、リストラ、離婚など

今まで生きてきた中での関わる人やもので影響を受け、
自分の価値観を築いていきます。

自分自身が譲れないものがあるように、他人にもあるので、
その背景を理解するようにしましょう。

背景が理解できれば、
この人は〇〇に価値を置いているから〇〇なんだと、

行動の理由を共感できたり理解できるようになります。

コンサルタントやコーチは、相手の価値観を知る前に
まず自分自身の価値観を知っておきましょう。

知っておくことで相手との価値観のズレを気付きやすくなります。

新しい価値観を入れるには?

新しい価値観を入れるには2つの方法があります

1つは、アファメーションです。

アファーメーションとは、ポジティブな言葉で
自分自身に宣言をすることです。

アファメーションすることでなりたい自分の
価値観をインストールすることができるようになります。

2つは、モデリングすることです。

モデリングとは、模倣することです。

つまり、理想とする人を ”完全” コピー(言葉遣い、立ち振る舞い、
趣味、服装など)しましょう。
本人にはなれませんが、モデリングした人の価値観は手に入るので、
結果的にその価値観から引き寄せられる結果を自分のものにできます。

この2つの方法をクライアントに教えてあげ、実際に
実践させることで、新しい価値観を入れることができます。

目的に導くためのゴール設定の方法

クライアントを目的に導くためのゴール設定のコツは、
SMARTの法則にならうことです。

SMARTの法則とは、各英単語の頭文字から
取っているものです。

・Specific (S)
明確で具体的であるか? 曖昧な表現はいけません。

・Measurable (M)
測定可能かどうか? 計測できる数字をゴールにしましょう。

・Attainable (A)
達成可能かどうか? 簡単ではないが努力や工夫で達成可能なところに持っていきましょう。

・Relevant(R)
適切かどうか? 目的・問題に関連直結するゴールであるようにしましょう。

・Time (T)
期限があるかどうか? 達成までの期限が明確であるようにしましょう。

まとめ

クライアントに結果を上げさせるには、
コーチングのスキルが役立ちます。

本記事で紹介したスキルをぜひ活用して
クライアントを成功に導いてあげてください。