読ませる文章には必ず、最初に読者への掴みがあります。

掴みとは、相手の気持ちを惹きつけることで、
読む動機を作ってあげることです。

読む動機ができれば、最後まで読んでもらえる確率が
ぐーんと上がります。

ということで、今回は、文章の掴みであるリードとサマリーの
書き方を解説します。

リードとサマリーとは?

リードとは、タイトルの後=最初の文で
いわゆる前書きです。

ちなみにリードは、書き出しとは違うので注意してください。
書き出しは、本文の最初のことを言います。

続いて、サマリーは、要約です。

リードは、サマリー(要約)を書くことも多いです。

理由は、読み手である読者は忙しく、早く情報を収集したいので、
最初に結論を書いて、この文章を読むことで何を得られるのか
わからないと読んでもらえないからです。

なので、リードとサマリー(要約)はセットなことが多いです。

リードの役割は、映画の予告編をイメージしてください。
本文を読みたいというモチベーションアップをさせます。

サマリーの役割は、結論を最初に伝えたり、要約することで、
その後の内容の理解度を高めることにあります。

一瞬で心を掴む「文章の掴み(リードとサマリー)」の『書き方』のコツ

クライマックスを先に見せる

リードで最初にクライマックスを見せることで、読み手は、
内容に興味を持つようになります。

映画の予告編を思い出してもらえるとわかりやすいですが、
本編でもっとも気になる魅力的な部分を切り取って見せることをしています。

そうすることで、本編を気にならせることができます。

文章でも同じで、一番面白いところをリードで表現してみせましょう。

クライマックスを見せるコツは、驚きや感動、斬新さ、意外性がある部分を
カットしてダイジェストにしましょう。

なんでこんな状況になったのだろう?と疑問を持たせるのもいいですね。

心のつぶやき

感情を吐露するセリフにして見せると、読み手は、
自分のことを代弁してくれているように思い、共感しやすくなります。

心のつぶやきは一つだけじゃないので、複数列挙することで
本音にみえ、リアリティが出ます。

優先順位の高いものから、つぶやくようにしましょう。

悩みの解決を提案する

自分の悩みの解決方法が書かれていると感じれば、読み手は、
本文が気になります。

自分の言いたいことより、読者が知りたいこと、求めていることを
先に話すようにしましょう。

得られる喜びの姿を先にイメージさせる

最初に読者が望むゴールを見せると、一歩目の行動を
起こしやすくなります。

読み手の悩みに共感する

人は、自分の悩みに同意されるとつい心を開き、
提案を受け入れやすくなります。

自分の悩みに共感してくれる人が現れた時や
自分と同じ悩みを持っている人の存在を知った時に
心がふっと軽くなったりします。

その気持ちよくわかります。
同じような経験があります。などと思ってもらえたら、
共感されている証拠です。

読み手の悩みの具体例→共感の言葉→解決方法の提案の
流れで書くと、受け入れてもらいやすくなります。

読み手の悩みにストーリーをつくる

人は、同じ悩みをもった人物の具体的なエピソードに
感情移入しやすいです。

ストーリーにするコツは、具体的な人物像とエピソードを
設定することです。

流れとしては、抽象的なテーマを先に描き、
具体例をあげていくようにすれば、全体像が把握しやすく
話に説得力が生まれます。

虚栄心をくすぐる

賢明なあなた、優しいあなた、鋭いあなたと言った風に
褒められると、お世辞だとか思っていても、

悪い気はしないですよね?

人は誰でも他人から認められたい、あるいは特別な存在でありたいという
承認欲や自己優越感を持っているため、

満たしてくれる人には、耳をかけてしまいやすくなります。

なので、◯◯なあなたなら、◯◯を選ぶはずといったように
話すと、暗示が働き、示したことを選ばなければならないと
気持ちになります。

説明+◯◯なあなた+呼びかけで構成しましょう。

好奇心をくすぐる

好奇心をくすぐる方法として活用できるのが、
謎掛けをすることです。

読み手は、クイズを出題されると、答えを知ろうと無意識に
文章に集中するようになります。(クイズに正解することで
脳からドーパミンが分泌されることが確認されています。
ドーパミンは人を心地よくさせる作用があるので、小さな
快感を得ようと行動(読む)するのです。)

クイズにするポイントは、読み手がある程度
予想できそうなことにすることです。

絶対にわからない問題では、多くの人は考えることを
放棄してしまいます。

逆に簡単すぎても興味がなくなってしまうので、難易度の
バランス調整が必要です。

読み手を特定する

みなさんと呼びかけるのではなく、あなたと言うことで
自分ごとと思わせることができます。

あなたとなる人を絞れば絞るほど、振り向きやすくなります。

例えば、そこの身長170センチくらいで青の服を着た男性と
呼びかけたら、それが自分の場合、認識しやすいですよね?

でも、そこの身長170センチの男性だけだと、
他にもいると考えられるので、自分じゃないと思ってしまいます。

このように特徴を細かに特定することで気づいてもらいやすくなります。

◯◯なあなた。◯◯を具体的にしてください。そして、その後に
朗報です。などの一言が入るとさらに興味が引かれます。

特定の人以外をあえて禁止する

◯◯の人は以外は読まないでください。といったように、
特定の人を禁止すると、

相手は、余計にしたくなります。

このことを心理学では、カリギュラ効果と言います。

カリギュラ効果を有効にするコツは、
禁止する理由を明確に示すことです。

禁止する根拠や理由が弱ければ、説得力がなくなり
信用を失うことになるので注意しましょう。

理想と現実の両面を見せる

人は誰しも理想の姿に近づきたいという欲求があります。

このことを心理学では、自己実現欲求と言います。

理想と現実の両面を見せる意味は、

人は、最高と最低の落差を見せると、そのギャップを埋めたくなる
ことを利用してのことです。

コミットメントさせる

コミットを取り付ける理由は、人は約束したことに対して
守らなければならないという一貫性の法則が働くことと、
目標達成のためのモチベーションが上がるからです。

コミットメントさせる方法は、読み手に選択を迫ることです。

例えば、退屈な日々を本気で変えたい人だけ読んでください。
とすることで、続きを読む=変えたいことをコミットメントさせた
ことになります。

もっと一貫性を働くようにさせたい場合は、
メッセージさせるなどのアウトプットをさせることです。

アウトプットをさせることで忘れないようにさせるもできます。

まとめ

SNS/メルマガ・LINEで一瞬で心を掴む「文章の掴み(リードとサマリー)」の
『書き方』を伝えました。

リードとサマリーは、タイトルで呼んできた読者を
さらに読み進めさせるためのものです。

リードとサマリーを本記事で紹介したことを書いてもらえれば、
必ず本文は読まれるようになるので、

練習してください。